子どもの体力は低下しているのか?|体力テストのデータから検証
こんにちは、しんめいです。
今時の子は外で遊ばないから体力が無い、などとたまに耳にしますが実際のところどうなのでしょう?
私は仕事上、小・中学生と触れ合う機会がありますが、確かに体が細いなとか、筋力全然無いなと思うことはあるので体力は落ちている気がします。
今回は体力テストの結果から現状を確認してみます!
体力・運動能力調査を参考に
今回は毎年スポーツ庁で出される【体力・運動能力調査】の結果を参考に話をさせていただきます。
それぞれ見ていくと、記録が悪くなっている項目もあれば、良くなっている項目もあって一概には言えないかもしれません。
低下している項目
握力
ソフトボール投げ
2つの項目はどちらも手を使用するテストですね。
現代では道具が発達して上肢の力を必要とする機会が減っているためでしょうか。
重いものは道具を使って運んだり、書き物はPCへ移行している時代です。今の小学生の鉛筆は2Bだとか(・▽・)
野球やバドミントンなどのオーバーヘッドスポーツを習っておくとヒーローになれるかもしれません笑
向上している項目
しかし、悪い結果ばかりではありません。
50m走
50m走は平成13年以降から上昇傾向となっています。
上体起こし
20mシャトルラン
上体起こし、20mシャトルランは平成10年から開始された調査ではありますが、年々上昇傾向です。
反復横跳び
反復横跳びは平成10年ごろまで低下していたのですが、近年はなんと昭和時代の数値を上回る好成績となっています。
持久走
持久走(1500m)は平成10-20年代で一度大きく低下しているものの、やはり近年は改善傾向のようです。
下半身を使用した項目は全体的にむしろ向上していました。
最近は幼い時期からスポーツの習い事を頑張っているご家庭が増えたことが要因でしょうか。
一つのスポーツに特化したことで、体力テストで項目ごとの開きが出てしまっているのかもしれません。サッカーなどまさにそうですね。
昔とさほど変わらない項目
長座体前屈
私としては意外でした。身の回りには体が結構固い子が多いので。
まあ私は普段、怪我している子を担当するので体が固い子が多いのは仕方ないかもしれません。
でも、柔軟性と怪我の発症については、はっきり関連性が示されていないんですよね。
私個人の印象としては絶対関係していると思うんですが。。
立ち幅跳び
おおよそ横ばいですが、実は低学年(7,9歳)の数値は年々低下している印象です。
家庭ではあまりジャンプする機会がないのかもしれませんね。
立ち幅跳びはプライオメトリクス系の運動になるわけですから、スポーツをするうえで大切な項目ともいえます。
まとめ
【体力・運動能力調査】を使って子どもたちの体力の現状を見てみました。
結果、
- 上肢を使った項目は低下
- 下肢を使った項目は向上
しているようです。
平成10年ごろの値と比べれば全体的に上昇しているような印象を受けました。
体力低下が騒がれて数年、子を持つお父さんお母さんが運動をさせるよう努力した結果かもしれません。
小さいころからスポーツをさせることで良い効果がいろいろ言われて来ていますし、体力改善に大きく貢献していると思います。
この結果を受けて、私の子どもには野球やラケット競技など、手を使うようなスポーツを習わせたいと思いました。もちろん本人の希望が第一ですが。
しかし今回の結果をよくよくみたら、
私の世代が一番体力がないんですね。ショックです。。。
ではまた。