膝蓋腱炎にはストレッチだけでは不十分|等尺性トレーニングが有効
こんにちは、しんめいです。
ジャンパー膝とも言われる膝蓋腱炎ですが、バスケやバレーボールなどジャンプや走る競技に多く見られます。
今回は膝蓋腱炎に対するトレーニングについてお話しします。
ひと昔は遠心性収トレーニングが主流だった
膝蓋腱炎に対し、遠心性収縮のトレーニングを行うことで疼痛改善効果が報告されており、2007年、2013年のレビューでもその有効性が示されていました。
でも、これって違和感がありませんか?
おそらく四頭筋腱への遠心性ストレスによって発症したであろう膝蓋腱炎に対して、どうして遠心性の負荷をかけるんでしょうか?
痛いに決まってますよね。
実際、臨床的に選手たちのコンプライアンスは悪く、効果も薄かったみたいです。
等尺性トレーニングは効果あり
そこで、他の収縮性トレーニングはどうだろうかと検証したものがありました。
70%MVCの筋力で等尺性収縮45秒×5セットを実施した後に、片脚スクワット時の疼痛、筋力、皮質脊髄路の興奮性がどう変わるかを見ています。
その結果はこちら
痛み、筋力ともに等尺性トレーニングの実施後に改善し、45分後も効果は継続していました。
ちなみに有意差はなかったのですが皮質脊髄路の反応も変化があり、今回の改善効果は中枢神経系のシステムが関与している可能性をあげています。
長期的な効果も認めているようです。
改善効果についてはまだまだ分かっていないことが多いようです。
また、別の機会にまとめたいと思います。
まとめ
ジャンパー膝とも呼ばれる膝蓋腱炎は成長期の方などに多い怪我です。
膝蓋腱炎に対して行う等尺性トレーニングは痛み、筋力ともに改善することが報告されています!
十分なストレッチを行うことはもちろんですが、それでもなかなか痛みが取れない場合は等尺性トレーニングを検討してはいかがでしょうか。
ではまた。