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拡張期血圧(最低血圧)の意味

拡張期血圧の意味

こんにちは、しんめいです。

最近、拡張期血圧最低血圧)が高いことが気になっている私です。

 

この記事では

 という疑問にお答えするような内容になっています。

 

 血圧は何を表しているか

 血圧は心臓が収縮することにより、体内を回る血液が血管壁に与える圧力のことです。

 

 身体のなかの循環動態を反映しているといえます。

 

医療の現場では、血圧を見ることで心臓だけでなくその他の内臓などの生理機構の不調を把握し、異常の早期発見や、診断・治療への手立てとしています。

 

血圧の基準値 ー健康な方は至適血圧を目指そう

血圧の基準値

図のように血圧の基準値が定められており、収縮期血圧140mmHg以上もしくは拡張期血圧が90mmHg以上であると高血圧の基準に当てはまります。

 

高血圧は脳卒中、心臓病、腎臓病、大血管疾患の危険因子とされていますので注意が必要です。

 

このうち至適血圧とは、健康な人が目指したい目標数値になります。

 

とある日本人のコホート研究によると、

 

血圧を至適レベルに維持できれば、40~64歳で約60%、65~74歳で約50%、75~89歳でも約20%の循環器疾患死亡を予防できると推定される。Fujiyoshi A, et al., 2012. Fujiyoshi, A. et al. : Blood pressure categories and long-term risk of cardiovascular disease ac- cording to age group in Japanese men-953, 2012

 

 ともいわれており、至適血圧を目指すことの重要性が示唆されています。

 

さらに

30~59歳時の血圧値が遠い将来の脳卒中、冠動脈疾患死亡を予測する。Takashima N, et al., 2012.

若い時の数値が将来の死亡率に影響を与えているため、若い時から、血圧に気を付けていくことが重要と考えられます。

  

 収縮期血圧最高血圧)とは

 収縮期血圧

 

収縮期血圧とは、図のように心臓から出た血液が大動脈を押す力を表します。

 

ご存じの方も多いと思いますが、収縮期血圧が高い場合、動脈が裂け出血リスクが高まります。

 

 

詳細は後述しますが

高齢者では収縮期血圧は上昇し、拡張期血圧は低下しやすいことが言われています

そのため、収縮期血圧を重視して治療が行われています

 

 拡張期血圧最低血圧)とは

拡張期血圧

今回の本題です。

 拡張期血圧とは上図のように心臓の拡張末期に最低となった血圧のことです。

 

心臓に存在する冠動脈への血流は、心臓が拡張するときに最もよく流れるため、

拡張期血圧とは冠動脈に十分に血液が流れているかを表しています

 

拡張期血圧に影響を与えている要因は?

動脈硬化

拡張期血圧に影響を与えている要因は大きく2つです。

  1. 末梢血管抵抗(動脈硬化
  2. 大動脈のような大血管の弾力性

 

拡張期血圧は心臓が弛緩しているときの血管の圧であるため、心臓から送り出された血液を受け止める、遠位の血管が硬いことを示しています。

 

しかし、もし遠位だけが硬い場合、心臓が緩んだ時に血流が少なければ圧は高まらないとも言えます。

 

そこで、大動脈の役割が血圧に関わってきます。

 

大血管は心臓が収縮するときに、血液を送り出すだけでなく、その瞬間に膨らみ血液を貯め、拡張期にも末梢へ血液を送る作用があります(下図a)

 

つまり、大血管には拡張期血圧を高い値にキープする作用があります。

Windkessel効果

Medical Practice 34(8),2017.より引用

 

遠位の血管が硬くて血流が流れにくいのにも関わらず、大動脈が血液を押し込んでくる状態です。

 

したがって

末梢血管の硬さ + 大動脈の弾力性〇 → 拡張期血圧の上昇

 

という結果になります。大血管の機能は保たれているため、比較的若い方に多いとされています。

 

一方、大血管の弾力性がなくなってしまったら?

 

今度は収縮期に血液を貯めることができないため、拡張期に送り出す血流が少なくなり、逆に拡張期血圧が下がるパターンが出てきます。

 

末梢血管の硬さ + 大血管の弾力性× → 拡張期血圧の低下

 

これは、高齢者に多く認められます。

 

拡張期血圧は高い方と低い方どっちがいいの?

冠動脈

結論から言うと、高すぎても低すぎてもダメということになります。

 

拡張期血圧が高い場合、末梢血管の動脈硬化が進んでいることを示しているため、次第に収縮期血圧も高くなると言われています。

 

拡張期血圧が低い場合、冠動脈への血流が担保されず、心筋虚血などのリスクが高まります。

 

冠動脈疾患合併患者では、拡張期血圧が60~70mmHg未満となる場合、心イベントが増加する可能性があると言われています。

 

高血圧の因子と改善策は?

高血圧の因子と改善策


よくいう生活習慣病が原因となりやすいですね。

*喫煙は高血圧の直接的な原因ではないものの、動脈硬化の原因にはなると言っている方もいたので、カッコ書きにしてあります。

 

改善にはもちろん生活習慣の見直しですね。

食事の見直しと運動が重要になります。

 

具体的な運動療法についてはまた機会があれば取り上げたいと思います。

 

まとめー今から生活習慣を見直して予防しよう

ウォーキング

血圧について、特に拡張期血圧について取り上げてみました。

 

拡張期血圧が高くなることは、高血圧への初期症状とも言える状況です。

 

最高血圧が高くないからまぁいっか!」

 とならずに、今から生活習慣の見直しをしてはいかがでしょうか?

 

予防は健康のために何よりも大事です。

健康はより良い人生のために何より大事です。

血圧が高くて不安な方はぜひ一度かかりつけの医師にも相談してみてください。

 

ではまた。

 

 

関連記事…まずは自分自身で運動による効果を確かめてみようと思います。

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