二世帯住宅をおすすめしない理由(建てる前編)
こんにちは、しんめいです。
我が家は現在二世帯住宅を設計中です。
(一緒に住むのは妻の両親・祖母)
もうほとんど図面は完成していて、あとは着工するのを待つばかりという段階まで
来ました。
もうあとには引けません(笑)
まだ一緒に住んではいない段階でも、ここまで来るのにも色々ありました。
この記事では
- 将来二世帯住宅を建てようか悩んでいる方
- 二世帯住宅を建てる際にどんな試練が待っているか気になる方
- 二世帯をやめるよう説得したい方
に私なりのかなり個人的な意見をお伝えできればと思います。
基本情報
同居メンバー | 私、妻、妻の両親、祖母 |
二世帯のタイプ | 部分共有型(玄関、風呂共有) |
一階 | 両親+祖母 |
二階 | 私、妻、子ども |
住宅メーカー | 一条工務店 |
建物代 | 5100万(解体・外構含む) |
土地代 | なし*妻の両親の土地を使用 |
私が二世帯住宅をおすすめしない理由
二世帯を建てるにあたって、建てる前に感じたデメリットをご紹介します。
理由①:(義)両親と価値観が合わない
一番重要な点ですよね。
夫婦間でも価値観を共有・理解するのは難しいのに、両親となるとなおさら難しいです。
私たちが重視した点は
- リビング重視
- 親・子部屋の適度な距離感
- 日当たり
- 無ければ無いで何とか生活するタイプ
一方義両親が重視した点は
- 各部屋の充実(収納・動線・設備)
- 老後対策
- せっかくだからいいもの
- 備えあれば憂いなしタイプ
全然違いました。
打ち合わせ中も、「なんでそこにそんなにこだわるの?」とお互い首をひねるばかりで、かといって強く相手を説得できず結果お互いの意見をモリモリ盛り込んでいく形になりました。
理由②:二世帯は打ち合わせが長引く
家が2つ分になるのでこれは当然だと思われます。
それぞれ一階、二階分の意見を話し合い、今度は上下の整合性を合わせるためにまた話し合うため4-5時間はかかり、いつも最後の方はぐったりしてました。
理由③:(義)両親にはやっぱり気を遣う
私たちは二階、両親は一階に住むつもりですが、多くの方がそのような形で考えていると思います。
家の構造上、二階は一階の影響を受けるため、思ったような間取りにならないこともしばしばあります。
その時、妥協するのはどちらだと思いますか?
その時、しっかり希望を言うことができるでしょうか?
多くの場合、二階の間取りを調整することになると思います。
我が家は寝室の日当たりと子供部屋の狭さは諦めざるを得ませんでした泣
*一条工務店は特に図面の縛りが大きく、それも要因でした。
理由④:(義)両親は遠慮なんかしない
「でも、両親だって流石に子どもたちのこと考えてくれるんじゃないの?」
「何でもかんでも自分の意見を通してこないでしょ?」
もちろん、気遣う言動は細やかにしてくれますよ。
でも譲るかどうかはまた別問題ですね。
うちの義両親は今まで一軒家で住んできたからか、設計段階の間取りは狭くて不自由に感じるのでしょう。ことごとく部屋を拡張してきます。
でも、ちょっと一部を広くするだけ、ちょっと動線をよくするだけでもウン十万と値段が変わる世界です
さすがにいくら何でもと思い口をはさんでも
「でも、将来はあなたたちがそこに住むんだから、結果いいでしょ?」
30年後の住宅の資産価値がいくらか教えてやろうかふざけんな(心の声)
予算を立てる段階で、それを守るか、追加料金はどちらが払うのか決めておいた方が
よかったなと感じています。。。
理由⑤:両親と負担を分け合ってもそこそこお金はかかる
二世帯を検討する場合、金銭的なメリットを考える方も多いと思います。確かに、両親と負担を分け合えばかなりの負担軽減につながります。
実際の一般的な二世帯住宅の費用分担はというと
「親世帯がほぼ出した」「親世帯が多めに出した」で約50%を占めています。これは子世帯にはうれしい話。
我が家の場合は折半であれば5100万÷2=2550万となる計算です。
ただし、2500万程度であれば住む場所や、建物をしっかり選んでいれば他の選択肢もあるはずです。
- 建売住宅でもいいのでは?
- 比較的キレイな中古住宅でもいいのでは
- 将来高齢者用住宅へ移動することを考えれば、今はマンションでもいいのでは?
金銭だけを理由に二世帯住宅を選択した場合、思わぬストレスや損失を被る危険があります。一度視界を広げてみてはいかがでしょうか
理由⑥:親世代がお金が持っていない場合もある
そもそも親世帯の平均貯蓄額っていくらなんでしょうか?
以下のグラフは、H29年度のデータから抽出したものです
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/17/backdata/01-02-03-04.html
参照:H29年度 厚生労働省 統計情報から改変
二世帯を検討しているとき方々は、親世代はおおよそ50~60代でしょうか。
このグラフを見ると、4~5割の親世代が貯蓄1000万以下となっています。
自分の親に貯蓄額を尋ねるのはためらわれますが、あまり期待しすぎないほうが
賢明といえると思います。
私たちはこれをためらったため痛い目を見ることとなりました。
まとめ
私が二世帯住宅をおすすめしない理由は
- 理由①:(義)両親と価値観が合わない
- 理由②:二世帯は打ち合わせが長引
- 理由③:(義)両親にはやっぱり気を遣う
- 理由④:(義)両親は遠慮なんかしない
- 理由⑤:両親と負担を分け合ってもそこそこお金はかかる
- 理由⑥:親世代がお金が持っていない場合もある
となります。
一方、子育てのしやすさや将来の介護負担など、メリットも必ずあるとは思います。
ただし、
- 理想の注文住宅を建てたい
- 親に気を遣いたくない
- 金銭的負担が軽くなる(大して軽くならないよ)
などを考えている方にはおすすめしません。デメリットの方が大きいと私は思います。
現時点で、私は二世帯じゃないほうが良かったなぁと既に後悔しています苦笑
*今後二世帯でよかったなと感じたら記事に書いてみたいと思います
ではまた。